2件の人権救済申立てについて

2021掲載 <ケース1>

2022掲載 <ケース1・2>

2023掲載 救済申し立て事件への勧告

 

2021~2023まで、長野の子ども白書が届けたかった「子どもの声」は、学校で起きたいじめや不登校・体罰・暴力について、「なかったことにされてきた被害」にまつわる学校や教育委員会の対応への訴えでした。特徴的な事例はいくつか当事者の報告に依る記事を何件か掲載しましたが、そのうち、長野県子ども支援条例下の支援委員会に救済を申し出た2件について、委員会は延べ3年の協議の末、3月に県教委への「勧告」を発しました。(条例制定後初めて)

この勧告について、県教育長が見解を表明しました。昨日の信濃毎日新聞に記事がありました。

2件の人権救済申立てについて、

①小学校のいじめ・不登校については、勧告を受けて「再調査」を要請。

②中学校部活の体罰(体罰を含む暴力・暴言)については、「第三者委員会」を設置し、認定した体罰のほかにも体罰行為があったかどうか再調査するよう要請しました。

他の事例を見ても、第三者委員会ができたり再調査が開始されたりしても、何年も時間が経っていることで、困難な面やさらに時間がかかることも考えられます。そのため逆に「なかったこと」にお墨付きをされてしまうことすらあります。世論の監視や後押しが欲しいです。

 

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